学科6番 交差点などの通行・踏切の通過
交差点など の通行 |
交差点などの通行 交差点は、2つ以上の道路が交わる事故多発の危険箇所です。交差点に入るときや、その中を通行するときは、歩行者や他の車などに十分注意して、できる限り安全な速度と方法で進行しなければなりません 【新ルール】環状交差点の通行方法 ①環状交差点に入る時は、あらかじめ道路の左端に寄り、徐行して進入する(合図は不要) ②進入時には、横断歩行者の通行や交差点内を通行中の車両の進行を妨げない ③交差点内を通行するときは、できるだけ左側端に沿って右回り(時計回り)で徐行 ④環状交差点内通行中は優先車両となる。(左方から環状交差点に進入する車に優先して通行できる) ⑤環状交差点から出る時は、出る地点のひとつ前の出口通過直後に左折の合図をし、交差点を出るまで合図を継続する。(進入直後の出口を左折する時は進入後ただちに合図を始める) 通行方法pdf 環状交差点 練習問題 環状交差点以外の場所では以下のように右左折などする ●左折の方法 左折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の左端に寄り、交差点の側端に沿って徐行する ①あらかじめできるだけ道路の左端に寄る ②交差点の30m手前で左折の合図をする ③前方の青信号に従い交差点の側端に沿って徐行で左折する ④左折し終わったら合図をやめる ①〜④の間では都度周囲の安全を確かめる 下図のような左折方法の標示がある場合はそれに従う 左折時の注意事項 原付や二輪車は小さく見えにくいので、大型車の左折時に生じる内輪差に巻き込まれるという危険があります 左折車は左後方のミラーに映らない死角部分を直接目視して安全を確かめる 二輪車は自分の存在を他車に知らせるよう(死角に入らない)通行することが必要です 内輪差 車が曲がるときに後輪が前輪より内側を通ることによる前後輪の軌跡差のこと (当然だが、右折でも左折でも内輪差は生じます) ●右折の方法 右折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り、交差点の中心の直近の内側を徐行する ただし、一方通行の道路では、あらかじめできるだけ道路の右端に寄り、交差点の中心の内側を徐行する ショートカットによる右折は危険です ①あらかじめできるだけ道路の道路の中央に寄る(一方通行の場合は道路の右端に寄る) ②交差点の30m手前で右折の合図をする ③前方の青信号に従い交差点の中心のすぐ内側を徐行する ④右折し終わったら合図をやめる ①〜④の間では都度周囲の安全を確かめる 下図のような右折方法の標示がある場合はそれに従う 右折時の注意事項 右折車の直進車・左折車に対する進行妨害の禁止 車は右折しようとする場合には、たとえ自分の車が先に交差点に入っていても、対向する直進や左折する車や路面電車がある時は、その進行を妨げてはいけない 原付や二輪車は小さく見えにくいので、車の陰になって対向の右折車から何も来ないと判断されるという危険があります 十分注意して自分の存在を他車に知らせるよう(死角に入らない)通行することが必要です 右直事故に注意 ●原動機付自転車の右折の方法 原則は自動車と同じですが、信号機などで交通整理されている次のような交差点は、二段階右折しなければならない 同一方向に3つ以上の車両通行帯がある交差点 また、下の標識によって指定されている交差点は 二段階右折しなければならない ①あらかじめできるだけ道路の左端に寄る ②交差点の30m手前で右折の合図をする ③前方の青信号に従い徐行で交差点の向こう側までまっすぐ進む ④その地点で止まって右に向きを変え合図をやめる ⑤前方の信号が青になったら進む ①〜⑤の間では都度周囲の安全を確かめる 二段階右折時の注意事項 ●二段階右折の方法で通行する時は青の矢印灯火に従って右折することはできない ●同一方向に3つ以上の車両通行帯がある信号機のある交差点でも、原動機付自転車の右折方法(小回り)の標識で指定されている交差点は 自動車と同じ方法で右折する ●標識で二段階右折を指定されている交差点は 二段階右折で通行する ●交差点での転回の方法 交差点で転回しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り徐行する 転回の手順は、 ①あらかじめできるだけ道路の道路の中央に寄る ②転回する交差点の30m手前で右の合図をする ③徐行して転回する ④転回し終わったら合図をやめる ①〜④の間では都度周囲の安全を確かめる (転回が禁止されていないか要確認) やってみよう練習問題へ |
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交差点通行時 の注意事項 |
進行方向別通行区分の指定がある場合 進行方向別に通行区分の指定がある場合はそれに従う 【例外】 緊急自動車が近づいてきた時や道路工事などでやむを得ない場合 二段階右折する原付は道路の左端によって通行 指定方向外通行禁止の標識がある場合 指定方向外通行禁止の標識で進行方向が指定されている交差点では、指定された方向にしか進行できない 右左折などの合図をした車の進路変更妨害の禁止 前の車が進路変更しようとしているときは、その車の進路を妨げてはいけない 【例外】 急ハンドルや急ブレーキで避けなければならないような場合はそのまま進行できる 交通整理が行なわれていない交差点での優先関係 ①交差する道路が優先道路であったり 道幅が広い場合は、徐行すると共に、優先道路を通行している車の進行を妨げてはいけない 優先道路とは下の標識がある道路や 交差点の中まで中央線や車両通行帯が表示されている道路 ②交差する道路の道幅が同じような場合は、左から来る車の進行を妨げてはいけない 【左方優先】 しかし、前述のように車同士ではなく、車と路面電車の場合は、右方・左方に関係なく路面電車が優先 ※試験問題では、上記の道幅で路面電車側が明らかに狭い場合(下図)を問うものがありますが その場合は路面電車に優先権は無いので要注意 転回の方法 転回しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り徐行して転回 転回の手順は、 ①あらかじめできるだけ道路の道路の中央に寄る ②転回する地点の30m手前で右の合図をする ③徐行して転回する ④転回し終わったら合図をやめる ①〜④の間では都度周囲の安全を確かめる やってみよう練習問題へ |
踏切の通過 | 踏切を通過する時 ●踏切の直前(停止線がある場合はその直前)で一時停止して目と耳で左右の安全を確かめる ①止まれ ②見よ ③聞け 【例外】 踏切に信号がある場合は、信号に従って通過(一時停止は不要)する (この場合、青信号でも安全確認は必要) 踏切通過時の注意事項 ●前の車に続いて通過するときも一時停止して安全を確認しなければならない 一方からの電車が通過しても、反対側から電車が接近している場合もありますので十分注意 ●エンストしないように発進時の低速ギアのまま一気に通過する また、落輪をしないようにやや中央よりを通る ●警報機が鳴ってたり遮断機が降り始めたら踏切に入ってはいけない 踏切の向こう側に渡りきれるスペースが無い場合は踏切に入ってはいけない (万一踏切内に取り残された場合はそのまま進んで遮断機を押すか手で押し上げれば脱出できる) ●踏切の向こう側に歩行者が大勢いる時などは、遮断機が上がってもすぐに横断を始めず、対向車・自転車・歩行者等の動きを十分つかみ安全が確認できてから発進する 踏切上での故障の措置 ●踏切で車が動かなくなった時は、一刻も早く列車の運転士などに知らせると共に、車を踏切外に移動させる ①列車に知らせる ②踏切外に移動 ●列車に知らせる方法 ①警報機のある踏切では、押しボタン式の踏切支障報知装置で知らせる ②踏切支障報知装置がない場合は発炎筒を使う ●車を踏切外に移動する方法 ①近くの人に押してもらう・他の車に引っ張ってもらう ②非常手段として以下の方法があることも覚えておく 1.ギアをローかセカンドに入れる 踏み切りに入ってすぐならバックギア 2.クラッチペダルは踏まない 3.ハンドルをしっかり持ってセルモーターを回し続け脱出する アクセルは踏まない ※この方法はAT車やクラッチスタートシステムのMT車では使えない やってみよう練習問題へ |