学科5番 緊急自動車などの優先・安全な速度と車間距離
緊急自動車 などの優先 |
緊急自動車とは パトカー・白バイ・消防車・救急車・応急作業用自動車など公安委員会が指定した車が、サイレンを鳴らし、赤色の警光灯をつけて緊急用務で運転中のものをいいます 道路を通行中にサイレンを鳴らし、赤色の警光灯をつけた緊急自動車が近づいてきたら以下の対応をする ●交差点やその付近で緊急自動車が近づいてきた時 ①交差点を避け道路の左側に寄って一時停止 ②一方通行の道路で左に寄るとかえって邪魔になる時は、交差点を避け道路の右側に寄って一時停止 (必ず右側ではない) ●交差点やその付近以外で緊急自動車が近づいてきた時 ①道路の左側に寄る (一時停止の必要はない) ②一方通行の道路で左に寄るとかえって邪魔になる時は、交差点を避け道路の右側に寄る (一時停止の必要はありませんまた必ず右側ではない) 路線バスなどの優先 【注意】路線バスなどとは、乗合バス・通学通園バス・通勤送迎バスをいう ●発進妨害の禁止 停留場で止まっている路線バスなどが方向指示器などで発進の合図した時は後方の車はその発進を妨げてはいけない ●専用通行帯指定道路 標識や標示で路線バスなどの通行帯が指定された道路では、指定された車と小型特殊自動車・原動機付自転車・軽車両を除く車は通行できない 【例外】 緊急自動車に進路を譲る時 右左折する時 工事などでやむを得ない時 ●優先通行帯指定道路 標識や標示で路線バスなどの優先通行帯が指定された道路では指定された車と小型特殊自動車・原動機付自転車・軽車両を以外の車は次のようする ①優先通行帯を通行している時に路線バスなどが近づいてきた時は、すみやかにそこから出なければならない 小型特殊自動車・原動機付自転車・軽車両は優先通行帯から出る必要はない ②混雑していて、路線バスなどが近づいてきた時そこから出られなくなる恐れのある時ははじめから入ってはいけない 【例外】 緊急自動車に進路を譲る時 右左折する時 工事などでやむを得ない時 やってみよう練習問題へ |
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安全な速度と 車間距離 |
最高速度 ●法定速度と規制速度 法定速度とは法令で定められた最高速度のこと (標識や標示で最高速度が指定されていない場合は法定速度を守る) 規制速度とは標識や標示で指定された最高速度のこと (標識や標示で最高速度が指定されている場合は指定されている速度を超えてはいけない) 上のように補助標識で特定の車種が指定されている場合、該当する車はその速度を超えてはいけない 指定されている速度が30km毎時を超えていても、原動機付自転車は30km毎時を超えてはいけない 原付の法定速度は30km毎時 大型自動車・普通自動車・自動二輪車・けん引自動車・大型特殊自動車自動車の法定最高速度は60km毎時 ●他の車(故障車等)をロープ・クレーンなどでけん引しているときの法定速度 2トン以下の自動車を、その3倍以上の車両総重量の自動車でけん引する時は40km毎時、2トンを超えた自動車をけん引する時や、3倍未満の車両総重量の自動車でけん引する時は30km毎時 ●安全な速度 車を運転する時は、道路や交通の状況、天候や視界などを考えた最高速度の範囲内の安全な速度で走行する ●安全な車間距離 車を運転する時は、天候・路面・タイヤの状態・荷物の重さなどを考え、停止距離以上の安全な車間距離をあけて走行する 停止距離とは ●車は急には止まれない 車が停止するまでには、運転者が危険を感じてからブレーキをかけ、ブレーキが実際にきき始めるまでに走る距離(空走距離)と、ブレーキがきき始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)を必要とする ●停止距離=空走距離+制動距離 (この公式とそれぞれの言葉の意味を覚えること) ●停止距離は速度が早くなるほど長くなります 又、疲れている時・濡れた路面・砂利道・重い荷物を積んでいる時、タイヤが磨耗していても長くなる 空走距離が長くなる場合・・・・・疲れている時 制動距離が長くなる場合・・・・・濡れた路面・砂利道・重い荷物を積んでいる時 上の表は乾燥した舗装路でタイヤの状態が良いものの停止距離 (時速30km≒停止距離14m 時速40km≒停止距離22m 時速50km≒停止距離32m 時速60km≒停止距離44mは出題されるので覚えておく また、制動距離は、おおむね速度の2乗に比例して長くなること、 路面が雨にぬれ、タイヤが磨り減っている場合の停止距離は、乾燥した路面でタイヤの状態が良い場合に比べて2倍程度に伸びることがあるも良く出題されるコメントである) 安全な速度と車間距離 ●車は急に止まれないので、その道路環境に応じた速度安全な速度で走行しなければならないし、停止距離以上の安全な車間距離を保つことも必要 車間距離のとり方 (出題されるので覚えておく) 30〜60km/hの時は、速度計の数字から15を引いた距離以上 例えば50km/hの時は50ー15=35m以上 60km/hを超える時は、速度計の数字と同じ距離以上 例えば80km/hの時は80m以上 四輪車の安全なブレーキのかけ方 ①最初はブレーキペダルを軽く踏むそれから徐々に必要な強さまで踏み込む ②ブレーキペダルは数回にわけて踏む(ポンピングブレーキ)ブレーキを数回にわけて踏むことでブレーキ灯が点滅し後続車への合図になる ABSとは、アンチロック・ブレーキ・システムの略で急ブレーキをかけたときにタイヤがロック(回転を止める)しないようにコンピュータ制御するもの タイヤがロックするとコントロール不能になる危険があり、これを防ぐものだが制動距離が長くなるなど欠点もある 装置が正常に働くとブレーキペダルに小刻みな振動(キックバック現象)が起こる 二輪車の安全なブレーキのかけ方 ①車体を垂直に保ち、ハンドルを切らない状態で エンジンブレーキをきかせながら前輪・後輪のブレーキを同時にかける 路面がドライの時は前輪を強めに、ウェットの時はすべやすいので後輪を強めに ②エンジンブレーキは、ギアが低速なほどききよくなるしかしいきなり低速ギアに入れたりせず順序良くシフトダウンする ③急ブレーキをかけると車輪がロックされ、前のめりになったり横滑りを起こすので、ブレーキは数回に分ける やってみよう練習問題へ |
徐行とは | 徐行とは 徐行とは車がすぐに停止できるような速度で進行することをいう ブレーキを操作してから停止するまでの距離がおおむね1m以内となるような速度で、10km毎時以下の速度といわれている 徐行しなければならない場所 ①徐行の標識があるところ ②左右の見通しがきかない交差点 (交通整理が行なわれている場合や優先道路を通行している場合を除く) ③道路の曲がり角付近 ④上り坂の頂上付近 ⑤こう配の急な下り坂 注意下りだけ 徐行しなければならない場所の語呂合わせ記憶法 やってみよう練習問題へ |